「写×書3」
2020年 写真と書の掛け合わせ「写×書」
第3回目 モノクロの世界
@Nine Gallery
「写真」と「書」の掛け合わせ展「写×書3」にお越しいただきありがとうございます。
「書と写真を掛け合わせたらどのような効果が生まれるだろうか?」
「写×書」は、2人の作家の出会いで生まれた1つの閃きからはじまりました。
2018年1月に開催した1回目
書と写真を並べる、重ねる
写真に書を添える
このチャレンジはまだまだ多くの可能性あるのではないか?
もっと、跳べる?
最終日を迎えると同時に次の開催日程と場所を決め、
1年後の2019年1月に2回目を開催。
ディレクションと印刷のスペシャリスト2名に参加いただき、
「写×書team」として打ち合わせを重ね、表現の幅を広げた作品を生み出すことができました。
もっと、跳べる!
そんな確信と飛躍の想いを胸に、3回目となる2020年5月に向けて、
準備を進めてきました。
オリンピックの開催前、世界中から多種多様な価値観が集まるこの機会に、
「日本人の粋」を白と黒で表現するのはどうだろうか。
白色の和紙に墨汁を走らせた書は、
墨の濃淡で言葉の強さや柔らかさを伝え、
擦れや滲み、また筆を運んだ形跡といった1点物の価値を生み出します。
白・黒・グレーで構成された写真は、
水面や花びらに差す光と、その隣り合わせとなる影を際立たせ、
ふいに吹いた風で揺れる柳の余韻を繊細に表現してくれました。
調べたところ、「粋」という言葉は、”色気”と”こだわり”と”余裕”で
形成されているという説があるようです。
世界中を巻き込んだ予期せぬ事態に心がくじけ、
燃え続けていた種火が揺らぎ、消えてしまった時もありましたが、
再点火して完成させた、私たちが表現する「粋」の世界です。
写真と書の掛け合わせ、3回目のチャレンジをお楽しみいただければ幸いです。
写×書team
川口 慶介(株式会社写真弘社)
さやか(写真)
簀河原 最恵(書道)
三村 漢(アートディレクター niwa no niwa)
(五十音順)